京都そして神戸

私の愛機 その1

コロナ禍が続く中、KSKの活動も一月半滞っていますが、皆さん如何お過ごしですか?
今回からは随時、私のお気に入りの楽器を紹介させてもらいます。

第1回は、Vega Artist Banjoです。
今から40年前、当時大学生だった私が、足繁く通っていた京都のワタナベ楽器で彼と出逢いました。
いつもは見逃しているような楽器なのですが、何故かじっとこちらを見ているようで思わず目が合ってしまったので、手に取り弾かせて貰いました。
すると今まで聞いたこともないような、金箔をちりばめた様な音。
即決で彼を購入しました。

家に帰り、数少ない資料から調べると彼は1927年製VegaのPhoneシリーズのArtistであることが分かりました。
でも購入の決め手となっとのは、実は当時手に入らないと言われていたグローバープレストテールピースが着いていたからだったのです。
後、パイ様リゾネーター、マルチフランジ、内部のヘリンボーントリムなど非常に豪華なバンジョーです。

ネックはドットの簡単なものが付いていますが、元はテナーかプレクトラムでNO9と呼ばれる綺麗なインレイで、彫刻付きであったと思われます。
ギブソンのマスタートーンが絶対的な5弦の世界ではあまり人気がないのですが、発売当時の価格は250ドル、グラナダが200ドルだったことを考えると凄く実力のあるバンジョーであると思われます。
今でもそんなに高価な取引がされてないので、この様なVega.Paramount.B&Dなどに目を向けるのも良いかも知れませんね。
しかし1927年に生まれて、ネックを付け替えられ日本に持ち込まれ、1980年に我が家の住人になるまで、どんな人生を送ってきたのか、楽器に思いを馳せてみるのも面白いですね。 
               MAC KUWATA 記

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